疲れ気味な紹介(笑)

冗漫な日記が続いたので、音楽のことも書いてみます…疲れ気味なので、少し辛口なものになるかもしれませんが(^^;ただし、先に断っておきたいのは、ここで紹介しているのはその音楽が好きだからであって、批判することが第一の目的では無いいうことです。わざわざ気に入らない音楽のことは書きません。
今日はここでも何度か引き合いに出しているFourplayのアルバムについてですが、好きなアルバムだから書くわけで、例えば同じFourplayでも、何度聴いてもどうも気に入らない「④」というアルバムなんかを紹介することはきっとありません(すでに毒っぽい物言いだ・笑)*1
「JOURNEY」Fourplay

  1. FIELDS OF GOLD
  2. PLAY AROUND IT
  3. FROM DAY ONE
  4. JOURNEY
  5. ROZIL
  6. COOL TRAIN
  7. AVALABOP
  8. THE FIREHOUSE CHILL
  9. DEPARTURE
  10. 147 4TH ST.

昨年発表された2年ぶりのアルバムです。というか、Fourplayはほとんどこの周期でしかアルバムを出さないんですが。個人的な話をしておくと、私がFourplayを聴き始めたのは2年ほど前、ちょうどアルバムが出ない年ですので、私がリアルタイムで聴くことになった初めてのアルバムということになります。発売されることが決まったときから、相当期待していたわけですが、レンタルをしたりして今までのアルバムも少しずつ聴いてきたので、これまでとの比較はどうしても入ってきます。そういうことも含めて書いていくことになると思います。
まず、聴く前から思ったことを率直に言うと…絶対的な量が少ないですよね。今までのアルバム(日本版ボーナストラックを含む)は、曲数がだいたい12,3曲、演奏時間が70分前後というボリュームだったのですが、今回は10曲、54分ですから、少し物足りない感があります。量があればいいというものではないと思いますが、個人的な経験からいうと、それまで長いアルバムを作っていたアーティストが、少し短めのものを作るときには、その内容までも少し物足りないものになる、ということが往々にしてあるように思います…このアルバムでも、残念ながらその傾向はあるような(^^;
さっさと気に入らないところを書いてしまいましょうか(笑)
まず、表題曲「JOURNEY」。BassのNathan EastがVocalをとっています。Nathanは初期のアルバムから*2BassとシンクロさせたScatなどをしていて、歌声自体は私も嫌いではないんです。むしろ低音のScatなんかは好きと言ってしまってもいいんですが…この曲は何とも(笑)甘すぎませんか?という感じで(^^;GuitaristがLee Ritenourだったころが好きというのもあるんですが、やっぱりもう少しクールなほうが好みなんですよね。歌い方にしても、曲の構成にしても、もうひとひねりあると全然違うと思います。
もうひとつ、どうしても煮え切らない感が残る曲があります。これを書いたらもう少しいい所も書くので我慢してください(笑)6曲目の「COOL TRAIN」なんですが…中途半端じゃないですか?(^^;Larry Carlton作ということで、Larryが前面に出てくるのはいたしかたありませんし、LeeのGuitarは好きですが、Larryのそれもまた好きなので、そのところはちっともかまいません。前に書いたMontreux Jazz Festivalなんかでも、こういうBluesの要素はよく見受けられていたのですが、それも個人的にはFourplayの側面となりつつあるので否定しません。しかし、Improvisation(即興)的な部分をGuitarが進んでいく割には、ほかのパートが物足りない気がして、どうにも気持ち悪いんですよね…7曲目「AVALABOP」もImprovisationで少し中途半端かと思う部分はありますが、「COOL TRAIN」はその比ではないでしょう(笑)Larryばっかり走っているようで、どうにも疲れます。Fourplayの魅力のとして、「前へ出過ぎない」であるとか「調和させる」といったところがあると思うのですが、どうもこの曲はしっくりきていない気がしますね。アルバム「④」を聴いたときに近い引っかかり具合を感じます…「Heartfelt」ではアルバムを通してしっくりきていたと思ったのですが。おそらく、「④」のときにあった、メンバー間がこなれないことからくるバラバラ感とは違い、バランス感覚の変化みたいなものなんだと思います。まぁ、何にしてもこの2曲の後、8曲目の「THE FIREHOUSE CHILL」はやっぱり落ち着きます*3(笑)
LeeからLarryに変わったことを前面に出すことはもちろん必要だと思いますし、上に書いたように、個人的にはどちらも好きです。でもやっぱり前からのFouaplayらしさというところもたまには聴かせてほしいんですよね、きっと。わがまますぎる意見かもしれません。
さて、いい加減好きなところを(笑)個人的に好きなのは、1,9,10あたりでしょうか。1曲目「FIELDS OF GOLD」はStingのカバー。Stingの歌声が無いとだめだとかいう意見を聞いたことがありますが、Stingの曲を知らない私としては特別な思い入れもありませんし、単純にきれいだなぁ、と思います。個人的にこういう繊細な音が好みだといってしまえば終わりかもしれませんが、掛け値なしに秀逸な曲ではないでしょうか。
9曲目「DEPARTURE」は、ある意味定石。Fourplayのアルバムでは、やはりこの辺の位置にBalladなのでしょう。定石で来ると分かっていても、感動してしまう私は少し単純すぎるのかも。日本版のライナーノーツには「前向きにどうこう」みたいに書いてありますが、いや素直にきれいな曲です。私得意の「イメージ」でいえばこの曲は「水」かな(笑)
ラスト「147 4TH ST.」はこれまでのFourplayには無かった音、かつ洒落た感じはやっぱりFourplay、といった曲(曖昧極まりない表現・笑)です。Lee Litenour時代のアルバム、「BETWEEN THE SHEETS」の日本版ボーナストラックだった「TOKYO RAIN」をLarry Carltonが作るとこんな感じでしょうか。「RAIN」って感じはしないですが、洒落たところは近いような気がします。
と、良いのか悪いのかよく分からない紹介でしたが、このアルバムを引っさげて行われるライブには行くことにしたというんだから、私も相当ひねくれてますね(笑)いや、おそらくライブではImprovisationなどもどんどん出してくるでしょうし、何より超ベテラン(ってキャリアについてはほとんど知りませんが…)のおじさま方ですから、きっと青い私なんかは完全にノックアウトされるんだと思いますが。
以上、とっくに19日は終わってしまいましたが(笑)、長い長い更新でした。

*1:私の持っているFourplayのアルバムについて書いておいたほうがいいかもしれませんね。ほとんどはMDですが、それは無視して書きます。「BETWEEN THE SHEETS」「ELIXIR」「Best Of Fourplay」「④」「SNOWBOUND」「HEATFELT」、そして今回紹介する「JOURNEY」です。春休みの間に「FOURPLAY」「YES,PLEASE」も揃えるつもりだったのですが、4月に生のFOURPLAYを観に行くことにしたのでお金が無くなりました(笑)

*2:もしかしたらFourplayをする前から、なのかもしれませんが、聴いたことがないので…勉強不足も甚だしいです(^^;

*3:こういう音作りが私の音楽ルーツ(J-POP)からいえば安心できるんでしょう…ルーツというとたいそうですが、もう1か月もすれば二十歳、聴いてきた音楽の数は少なくないですから、そういうものは何かしら自分の中にあるはずですよね。