新年度の計画

ご無沙汰している方もそうでない方もいらっしゃいますが、皆様お元気にされていますでしょうか。
私はいろいろありながらも、おかげ様で何とかやっています。


2017年の3月が終わり4月を迎えるにあたって、自分と自分の周りにいてくださる皆様へ、書き留めておきたい思いがあって、言葉を探しているところです。
戯言になるかもしれませんが、後になって振り返るためにも記しておこうと思います。


大学を卒業してから10年目の春を迎えましたが、相変わらずこうして言葉を綴っているのも、何かの宿命なのかもしれません。こんな人間が営業と書かれた名刺を持ち続けていることが今でも不思議でなりませんが、言葉を傍らに何とかやってきたように思います。
物事の良い面を表現するのが営業だとしたら、あまりにも私は営業向きではないし、余計なことばかり言葉にしてきたように思います。表があれば裏があり、光があれば影ができることを感じつつ10代を過ごし、20歳の頃に哲学を通った(通り過ぎた、くらいか)ためか、私は疑わしいことに敏感で、裏側を見て、反対の面まで伝えないと気が済まない。30歳を越していくらか面の皮が厚くなったとはいえ、今でも所謂売り込みは大の苦手です。
でもこの余計な言葉たちを携えて行くしかないのだと、開き直れるようになったのも齢を重ねたおかげかもしれません。面倒な人間には面倒な人間にしか進めぬ道がきっとあるのでしょう。どうぜ先の見えぬ世の中です。真っすぐ行ったら落とし穴、なんてこともままあるのだから、どちらが正解、どちらが楽、など考えても致し方ありません。


さて、そこで面倒に面倒を重ねた道を、勝手気侭に描いてみます。
皆様からどんなご批判を受けるのか、何も反応されないのか、はたまた奇特な賛同者が現れるのかは乞うご期待ということで、下記の計画をご笑覧いただければ幸いです。


<2017年度事業計画>
事業年度:2017年4月1日〜2018年3月31日
事業予算:0円(2017年3月31日現在)
事業目的:滋賀県の生産者と消費者との情報交換を行ない、活性化を図る
事業対象:滋賀県の生産者ならびに消費者。
事業形態:組織化,企業化は、「現段階では」前提としない。
     既存組織の従業員や個人事業主、その他の個人に対し、参画にあたっての必要要件は設けず、あくまで情報交換とそれに伴う活性化に資する人材を広く募る。


お堅くなってしまいましたが、平たく言うと「滋賀県の魅力をPR」なんてお題目は、良くも悪くも滋賀県人には不向きでしょう、私もそうです、ということ。良いものがたくさん埋もれているのはどこの土地でも同じことですが、発信力や自信の無さはもはや性格として付き合っていくしかないのだと思います。
良いものがあって良いものが欲しい人がいる、そんなシンプルな構図を捉えなおしたら、無理に売ったり無理に買ったりすることなく、自然に良いものが残るのではないでしょうか。良いものが途絶える前に、良いものを手に入れられなくなる前に、やってみたいと思います。




追伸という名の本当の覚書
<最近聴いている音楽>
・『Silent Passage』大野愛果
・『Fantôme宇多田ヒカル
・『daybreak』Aimer
・『and...Life』熊木杏里
・『HEPTAGON』Goose house
<最近読んでいる本>
・『十一面観音巡礼』白州正子