CORE OF SOUL

この間(1月25日ですね)「アゲハ」というシングルを買った、CORE OF SOULというグループについて少し。前に*1、そのうち紹介するって書きましたしね。
私がこのグループを知ったのは、「Flying People」という2002年に出たシングルです。ラジオ(FM802だったかな?)で流れていたのを聴いて、すぐ買ったのを覚えています。シングルを買った後、その少し前に出ていたアルバム「Natural Beauty」をレンタルして聴いたりしましたが、このシングルが一番好きでした。ただし「Natural Beauty」もかなりの内容で、特に3曲目「子羊の神様」や6曲目「Photosynthesis」*2などは、今聴いてもすごいと思います。むしろこっちのほうが玄人好みな1枚かな。それでも私が「Flying People」を好きなのは何故でしょうか…CORE OF SOULとしてはびっくりするくらいキャッチーな1曲で、ひねくれたのが好きな私には似合わないくらいなのですが(^^;
とはいえ、もちろん「Flying People」だけが好きなわけではなくて、私はこの後もCORE OF SOULを聴き続けることになりました。アルバムなども精力的に出されて、全て持っていますが(MDでの所有も含む)、今日は「Flying People」が収録されているアルバムに加えて、それ以後の作品の中でぜひとも聴いていただきたい楽曲、「Cinderella Night in New York」が収録されたシングル「Make Me A Woman」を紹介します。
まずはアルバムのほうから。
「‘Over the Time’TIME IS OVER」CORE OF SOUL

  1. Kaleidoscope
  2. 花環
  3. Somebody Loves You
  4. 月で待つ君
  5. Untitled
  6. Flying People
  7. PEACE
  8. 僕と金魚
  9. I Can Hear You
  10. Alone on the Beach
  11. November Rain
  12. Tears to Rain
  13. 目覚めの光

1stアルバムの作りこんだ感じとはうって変わって*3、どちらかというとライブ向きなバンドサウンドが基本になって構成されているアルバムです。実際CORE OF SOULはこのアルバムを持って、2003年の春にツアーをしているので、最初からそれを意図していたのかもしれません。私はこの年の4月、なんばHatchでのライブを観に行きましたが*4、アルバムでの音はかなり忠実に再現されていたように記憶しています。
1曲目の「Kaleidoscope」を始めとしてロックっぽい音が散りばめられていますが、おすすめは敢えてそこを外して電子音満載の8曲目、「僕と金魚」を。初めて聴いたときは、どちらかというとアルバムの中では浮いている印象を受けます。音作りからしてそうですし、歌詞も不思議な感じですが、しかし何回もアルバムを通して聴くうちに、このトラックがとても重要な位置づけにあると気づきます(私の気のせいかもしれませんが)。アルバム名の「‘Over the Time’TIME IS OVER」という意味は、最後の「目覚めの光」で明かされますが、よく考えれば「僕と金魚」はすでにそれを暗示してるんですよね。次の「I Can Hear You」はぱっと聴いた感じ、全く逆の印象がありますが、たぶん示しているところは同じでしょう。それがどういうことなのかは、もちろんここでは書きませんが、少なくとも浮いているだけの曲では無いと思います。
雰囲気で言うと、個人的には11曲目の「November Rain」が好み…「Flying People」とも繋がる疾走感はCORE OF SOULならではです。
終盤、「Tears to Rain」「目覚めの光」は一気にアルバムを盛り上げていく2曲です。Fukkoさんの力強い歌声はこういう曲のためにあるのかな、と思いますが、内容についてはいつもどおり聴いてのお楽しみ(笑)ライブではさらに良かったと付け加えておきましょうか。
ちなみにジャケットは少し違和感が(^^;1stアルバムまでのイメージを打破したかったのか、「Flying People」あたりから雰囲気がころっと変わりますが、曲の変化と違いジャケットの変化はいまいち好きになれません。「Flying People」以後、一連のジャケットはデザイン的にどうなんでしょうか(誰に聞いてるのか・笑)
次はシングル。
「Make Me A Woman」CORE OF SOUL

  1. Make Me A Woman
  2. Two Heaven Birds
  3. ドア
  4. Cinderella Night in New York

先ほどのアルバムが出たあと、まず出されたのがシングル「Make Me A Woman」でした。この頃から、ツアーを経験したことからか、曲風などが少し変化し始めます*5。このシングルでは前作のロック的な要素を推し進め、ロックバンド?という部分も。特に1,2曲目「Make Me A Woman」「Two Heaven Birds」はCORE OF SOULの楽曲の中でも、最もそういった一面が出ています。前に書いたことと矛盾している気もしますが、Fukkoさんのボーカルがとても映える2曲ではないでしょうか。
さて、強調していた「Cinderella Night in New York」はこのシングルのラストに収録されています。ジャズを取り入れ、歌・演奏ともに非常に質が高い*6この曲は、ロック色が強いシングルの中で異彩を放っていますが、実はそういった説明だけで片付けられないところがこの曲にはあります。
少し背景を説明しておかないといけませんね。2003年3月、CORE OF SOULはN.Y.でのライブを予定していました。予定していたけれど、中止になったのです。何があった時期か…そうアメリカによるイラク侵攻です。世界情勢の緊張からメンバーは帰国せざるを得ず、ライブをすることは叶いませんでした。その気持ちを歌ったのがこの曲です。「Cinderella」の意味も自ずと分かるでしょう。歌えなかった自分、そして聴けなかった人たち、もっと多くの人も「Cinderella」でした。歌詞の詳しい内容については、ここで説明するより直接聴いていただいたほうが適当なので書きませんが、そういったところを含めてCORE OF SOULの魅力が最大限現れた1曲だと思います。ちなみに、歌詞は全編英語ですが、CORE OF SOULのOfficial Siteにあるメンバーの日記には訳詞も出ていたので、分かりづらいという方はそちらも参照されるといいかもしれません。
最新シングルの「アゲハ」については、またそのうち紹介することがあるかもしれません。「アゲハ」のジャケットは久々に良い出来ですよ(笑)
あ、ELTも書くと言っていましたね(^^;またいずれ…


追記:そういえば、「CORE OF SOULについて」と言ったわりには全然グループ自体のことに触れていませんでした(^^;はてなダイアリーのキーワードから調べられると少しは出てきますし、前述のOfficial Siteも一見されるといいかと思います。何より、試聴されれば一番分かるかと思いますが。



*1:昨年12月1日の日記で、JazztronikというプロジェクトにCORE OF SOULのボーカルFukkoさんが参加されたことを書きました。

*2:1stシングルですが、そうとは全く思えない曲です。

*3:って言いながら、そのアルバムのことは書いてないんですけど(^^;

*4:このとき浪人中だったとかいうのは秘密です(笑)

*5:前に文句をつけたジャケットもこのシングルでは変わりました。内容を反映した、良いデザインだと思います。ただし、このあとのCDではまた少しおかしなデザインになっていきますが(^^;

*6:何か偉そうな表現ですが、聴いていて気持ちがいいという点では間違っていないと思います。