往生

昨日の晩、うちの犬が死にました。歳は8歳と10か月…かな。死因は急性の腎不全。おとついから急におかしくなって、そのまま治ることなく死んでしまいました。2日間はほとんど動けずしんどかったと思いますが、それが長く続くよりは本人にとって良かったのかもしれません。死ぬときも、私の親がちょうど看ていたのですが、大して苦しむことなく静かに眠りに就きました。今もまだ家の中に寝かせていますが、見た目はいつもと何ら変わりなく、本当に寝ているようです。もともと1日中寝ている犬でしたから。
体はもともと生まれつき代謝異常だったようで、いろいろ薬などももらっていましたが、見た分にはふつうより少しおとなしいだけで、病気持ちという感じではありませんでした。実際木曜の晩までは普段どおりにしていて、夕方の散歩では、めずらしく「足取りが軽いねぇ」とも言ってもらっていたのですが。体の中では少しずつおかしくなっていたのかもしれません。
それにしても静かに死んでいったのは彼らしかったと思います。死に様は、7年前に無くなった祖父とそっくりでした。あのときは倒れてからしばらく病院にいましたが、最後は眠るように息を引き取ったそうです。あのときもお通夜・お葬式は土日にしたように記憶しています。もちろん、今回はお葬式をあげるわけではありませんが、周りに迷惑をかけないような日に、迷惑をかけないような死に方をするというのは、どちらも本人の生き方をそのままあらわしているようです。
生まれて3か月の頃からうちにいるので、もう8年半にもなります。私が小学校6年に上がる頃からということで、私が大きくなってきた時期とだぶり、私にとって大きな存在、もちろん家族の中でも大きな存在でした…急にいなくなってしまうのは寂しいものです。
しかし、だからといって何もする気が起きないというようなことは無いですし、それよりも彼の分まで生きようという気持ちの方が今は大きいです。寂しいのは確かですが、落ち込んでしまってどうしようもないとか、つらいとかでは無いので、ここを見てくださってる方、そして実際にふだんお会いする方も、そんなに気を使っていただかなくてかまいません。それよりも、実際彼を知っている方などは、また思い出話でもしましょう。その方が彼も喜ぶでしょうし。
もう散歩へ行くことも無いんやね…でも、散歩でよく会う人たちにも伝えないと。しばらくそのために歩こうかな。


追記:明日からはまた普段どおり日記を書いていきますね。