21号

本日は台風21号の襲来で午後から自宅におりました。
こんなに暴風を経験したことはない、という台詞が今後また出てこないといいなぁ、というのが今思う正直なところです。
はてなダイアリーを綴り始めた実家がある「山の上*1」は道が寸断され、未だ停電しております。風化しつつある花崗岩の土壌ゆえ、ここ数年は毎年のように土砂崩れで通行止めになる山中越えですが、今回は障害物により文字通り通れないようで、一刻も早い復旧を祈るばかりです。


今これを書いている「山の上」は大阪北部の市内では少し小高いという程度の場所ですが、普段から風の通り道であることもあり、今回はまさに経験したことのない雨風でして、ダイニングの角を占める窓ガラスが大破致しました。
午後から自宅にて待機し、距離が離れたリビングに家族が固まっていたおかげで(不穏な空気に敏感な長男が少し前から大分怖がっていたので、それも功を奏しました)全く怪我もなく、同市内の数ヶ所で起きている停電にもならなかったため、割れたガラスの掃除程度で済んだのは本当に運がよかったと思います。


「緩やかな繋がり」という構想についての走り書きを記しておきます。
いつか卒業論文の話で書いたホワイトヘッドの「抱握」という概念*2にも通ずると思い、社会人になった頃から温めてきたことです。
各々の立つ地平から見える視界を、互いに共有しつつ、得意な役割を担うことで、非力で偏った人間でも活躍できることはあるのではないか、否できるに違いない、と今では思います。
スコッチの「Black & White」と、「Blackberry KEY One」を傍らに、雨のパレードの『Reason of Black Color』を聴きながら、サービス終了間近のはてなダイアリーを今更マメに更新する私だからこそ、そしてそんな私を認めてくださる皆様方と一緒だからこそ、他には無い目線で、他には無いあり方で、どこにいても安心できないこの時代でも、揺蕩うようにしなやかにそして緩やかに進んで行けるだろうと。


酔っ払いの戯言かもしれないけれど、パレードどころではなかった雨上がりに、Tr.9の『You & I*3』をCDで聴いて、こんなフォーマットにしか付いてこない歌詞カードは、同名の名曲がTr.3に収録されているthe brilliant greenの1st Albumと同じく、机上で拡げにくい1枚物が黒地に白抜きだったりして、雨男の私としてこれこそ因縁なのだろうと思っています。
このところ読んでいるフランク・コンロイの『マンハッタン物語』から確信に変わったことなのですが、音楽ってどこまで行ってもグルーブだろうと思っていて、それは上述のバンドサウンドはもちろん、ジャズにもクラシックにも当てはまり、拡げて言うなら人の心を動かすのが人の奏でる揺らぎや響きなのだとしたら、それは音楽だけじゃなく会話にだって言えることなのですよね。
Tr.14の『MARCH*4』をある友人への餞にしたのはつい半年前でしたが、半年の長さをまたもや痛感することになりました。


ここに記したことがきっと先の自分にとって誇りになる、そんな予感を胸にして、相変わらず長いこのダイアリーの括りにします。
一歩一歩足跡を残しながら、今日より明日が良い日でありますように。
平和な日々になりますように。

*1:ダイアリーのPC版トップに「はてなキーワード」を置いております。

*2:2017年4月9日アップロード「有機体的世界観」
http://d.hatena.ne.jp/kenken321/20170409

*3:MVも素晴らしいのでyoutubeでご覧ください。
https://youtu.be/FD6IjvCDUac

*4:こちらもMVがyoutubeにあります。
https://youtu.be/hgCDsL7aYQg